どのくらいの規模の地震が起きたら古い家は壊れてしまうのでしょうか。
大地震が起きると壊れてしまうのは想像できるかもしれませんが、実はそこまで大規模な地震でなくても古い家は危険かもしれません。
今回は、古い家の耐震基準や危険性についてご紹介します。
□古い家の耐震基準とは?
現在は、建築基準法に基づいて家が建てられています。
耐震基準は数回改正されているので、古い家は今の建築基準法に適していない場合があります。
現在の法律では、震度7以上の地震でも壊れない家であることが条件とされており、これに適しているかどうかは古民家の耐震性を見直さなければいけません。
この条件に当てはまっていなければ、地震に強い家とは言えないでしょう。
1924年に初めて耐震基準が設定されましたが、当時は世界的にも前例はなかったので注目を集めました。
1950年には、新建築基準へと生まれ変わり、これが現在の基盤になっています。
しかし、50年以上が経つにもかかわらず、昔の建築基準のままの建物は数多く残っています。
そのため、古くて劣化が進んでいる家は地震に耐えられるかどうかを確かめる必要があるのです。
□古い家の危険性について
築37年以上になる古い木造住宅のほとんどが旧耐震基準に基づいて建てられているので、震度5強の地震で家が崩壊してしまう可能性があります。
木造建築の平均寿命は30年と言われていますが、震度5強の地震は数十年に1度起こるので、30年のうちに1、2回経験する可能性があるということになります。
この時代の住宅の特徴として、もともと家を支える壁の量が少ないものが多いので、大地震が起きた時は1階部分から潰れてしまう危険性があるのです。
従って、1階に避難するという選択は避け、大地震が起きた時には外に逃げるという判断も時には重要です。
しかし、古い住宅街を歩くと何かしら物が崩れてくる可能性もあるので要注意です。
1981年以降に建てられた家は新耐震基準に基づいて建てられているので、上記で述べたような事態は起こりにくいと言えます。
しかし、2000年以降に建てられた住宅においても約85パーセントの不安があると言われているので、古い住宅を所有するのは避けるべきでしょう。
□まとめ
古い家は、震度5強ほどの地震でも注意が必要だということが分かりました。
特に古い家を所有している方や実家に住んでいる両親が心配だという方は、万が一に備えて耐震基準を確かめておくと良いでしょう。
地震が起きてからでは遅いので、今のうちに見直してみてはいかがでしょうか。